衛生環境の改善や医療の進歩により、おぎゃ~と生まれてから人間を卒業するまでの期間、いわゆる「寿命」が延びています。
「ことほぐいのち」と書くのですが、あまり長くなっても病気になったり認知症になったり老後資金がなくなったり介護が必要になったり、ことほいでばかりもいられません。
それはそれとして、脳くも膜のなかにSLYMという極薄の膜が発見されたというニュースを見ました。
脳くも膜の中の脳脊髄液をアミロイドβなどの老廃物を含む液と含まない液に分離したりする機能があるそうです。
これの機能が低下すると脳内のアミロイドβなどの老廃物排出が滞るそうですので、このSLYM膜を活性化させて老廃物排出を促すことは大切なことかもしれません。
日常生活の中で「記憶力が衰える」ということは、かなり不安になります。
記憶に関係する脳の働きを大雑把に分類すると
① 情報を記憶する領域
② 記憶した情報を取り出す領域
③ 取り出した情報を処理する領域
④ 取り出していない無意識の情報を処理する領域
になります。
あくまでもエネルギー的に感じる範囲ですが・・・・
① 情報を記憶する領域に関しては、高齢になっても脳が委縮してもあまり変化しない。その領域の活力がゆるやかに低下してくるので、それに比例して記憶する働きもゆるやかに衰える。
② 記憶した情報を取り出す領域に関しては、高齢になるとその領域は減らないが無意識の領域で抱え込んでいる不安や恨みなどからの悪影響が強くなったり、体質的な要因でその領域の活力が急激に低下することもある。顕在意識にあるストレスの悪影響はあまり無い。
③ 取り出した情報を処理する領域に関しては、人生経験を積んで神経ネットワークを広げることにより増加していく。高齢になると領域は減らないが活力が低下するのに比例して、その働きも低下してくる。
④ 取り出していない無意識の情報を処理する領域に関しては、人生経験を積むことにより働きが活発になる。高齢になってもその領域は減らないが、男性は働きが低下してくるが、女性はあまり変化しない。感性主体の領域なので女性の方が圧倒的に優れていることが多い。
・・・・という認識で「すっきり脳」のバージョンアップという現実路線で進むか、あるいは医学的な観点、エネルギー的な観点を飛び越えて「スパーブレイン」という妄想路線で進むか、悩ましい春先です。