コミニュケーションのエネルギーで世界が広がる

「TDE式コミュニケーションセミナー」を受講し、セミナーの「褒める」「共感」「場を作る」「コミュニケーションチャクラ」「笑顔」のエネルギーをフル活用して、彩り豊かな日々を送るMIさんにお話を伺いました。

◎コミュニケーションの不思議

MI●私は結構人見知りですがおしゃべりはできるほうだったので、「コミュニケーション」のセミナーと聞いても、はじめは自分ごととして考えていませんでした。
 ただ、ある時ふと気を遣ってしゃべっている自分に気がついたんです。特定の人に対してというわけではなく、誰とでも、どこででも。人によく思われたくて、その場をもたせたいがために無理してしゃべっているんじゃないかと。
 それで、場を持たせるために自分からしゃべることをやめようと思いました。しばらくの間、どこへ行っても黙って様子を窺って、向こうから話しかけられたらしゃべるということをやってみたんです。そうしていたら、結構気が楽だと感じました。
 一方で、素晴らしい接客に触れて気分が良くなって、これってなんだろう?と思うようなことがありました。ある金箔の専門店に、興味本位で入店した時のことです。店内に金箔を貼ったかまくらがあって、金のエネルギーは良いと聞くので、感じさせてもらおうとちょっと中に入らせていただくと「お写真撮りましょうか」と声をかけてきた店員さんの接客がかなり上手だったんです。「こんなものがあるんですよ」なんて金箔入りの化粧品などを自然に紹介してくださる。
 私は、流されたり押し切られたりしてものを買うタイプではありません。たとえ勧められても、欲しくないときは買いませんが、その店員さんの対応はとても心地よくて、「別に買ってくださらなくてもいいんです」なんておっしゃって、「私はこれがすごい好きなので、ちょっと見ていてくださいね」と軽くデモンストレーションをなさる。見入っちゃって、金箔入りの化粧水とパウダーを買ってしまいました(笑)。
 安くはない買い物なのに、その後、少しもイヤな気がしませんでした。さりげなくて、売りつけている感はないのに買いたい気持ちにさせてしまう。決して相手をイヤな気持ちにさせずにものを売る。才能なんでしょうけど、これはどうしてだろうと思っていました。
 また、旅先でこんなこともありました。お蕎麦屋さん兼土産物屋さんの年季の入ったお店だったんですけど、店先での呼び込みがすごくて、ずっとしゃべっているんです。はじめこそ「うるさいな」と思ったものの、それがだんだん心地よくなってきて…。「食べていってください」と声をかけられるんですが、なぜかわからないけれども嫌味じゃないんです。駐車場代も本当は有料ですが「近所に泊まっている」と言うと「じゃあ無料でいいですよ」なんて言ってくださる。そういう会話を重ねるうちに「どうせお土産を買うなら、ここのお店で買っていこう」という気になっていったんですね。
 そんな自分の気持ちの変化を知って、人間同士のコミュニケーションの大切さ、面白さを感じていました。同じものを勧められても嫌だなと感じるのと、なにか応援したくなって思わず買ってしまうのって、どう違うのかしらと。そんな風にコミュニケーションに興味を持ったこともあって、「コミュニケーションセミナー」を受けたらどうなるだろうと、2023年10月のセミナーを受講しました。

◎お気に入りは「笑顔」

――●コミュニケーションセミナーのエネルギーは「笑顔」と、「褒める」「共感」「場を作る」「コミュニケーションチャクラ」の5種類です。なにかお気に入りなどありますか?

MI●私は「笑顔」の働き方がスゴイと感じています。特別ななにかをするわけでなく、ただ笑顔にTDEが乗るわけですが、これが抜群の変化を呼ぶような感じです。
 美術館で展示を観ていた時のことですが、展示場所がわからなくなってしまうことがありました。そんな時に案内係の方にニコッと笑いながら「この展示に行きたいんですが場所がよくわからなくて」と話しかけると、以前なら「あそこです」で終わっちゃうところが、なぜかご親切にその場所まで案内してくれて、解説までしてくれることがありました。

――●MIさんへのホスピタリティが向上している?

MI●以前とは違いますね。その時はたしか刀剣の展示でしたが、細かいところまで丁寧に解説してくださるんです。展示が2倍楽しめました。

――●MIさんは、意図して「笑顔」のエネルギーを使っていらっしゃるんですよね?

MI●意図して使っているわけではなくて、もともと一応ニコッとはしていたんです。そこに自動的に「笑顔」のエネルギーが乗っている感じです。以前はただの笑顔でしたが、セミナーを受けた今では、笑うことでエネルギーが発動する。それでいろいろうまくいっているのかな、なんて思います。
 どなたかの体験談で、鏡に向かってニコッと笑うと、自分との間に「リレーションヌエボ・プラス」が働いていいらしいと読みました。だから私は、トイレに行ったときに洗面台の鏡を見て、鏡の中の自分に向かってちょっと笑いかけてみたり、ウインドーに映る自分にニコッと笑いかけてみたりしています。

――●鏡に映った自分との間のエネルギー体を良好にするわけですね。

MI●そう。せっかくエネルギーがあるんだから習慣にしちゃえばいいと思っています。
 一方で忘れがちなのは、私の場合は「場を作る」です。セミナーを受けたばかりの頃は意識的に「場を作る」とやっていましたが、だんだん面倒くさくなってきて…。ハッと気づいて作ることもありますが、普段しゃべってる時は場のことは気にせずに「褒める」「共感」を使うことのほうが多いかな。

――●中には「場を作る」がお気に入りだという方もたくさんいらっしゃいます。使い方は人それぞれ、状況に応じてでいいんでしょうね。MIさんが意図して「場を作る」のはどんなときですか?

MI●初めての時、初めての場所、人などに対して「ちょっと場を作ってみようかな」ということが多いです。

――●自然体でいらっしゃるのがいいですね。

MI●コミュニケーションのエネルギーは、わざわざじゃないところがすごくいいんです。「間のエネルギー体をきれいにして…」とゴニョゴニョするんじゃなくて、ニコッと笑ってつながっちゃえばいいんだから。褒めたり共感したりすれば、勝手に言葉にエネルギーが乗るんだからとにかくラクチンです。それでいて良い変化があると思います。

◎言葉が内側から湧き出る

MI●コミュニケーションセミナーを受けて以来、自分が使う言葉も少し違ってきたような気がします。冬に、夫と旅をしていて、ちょっと雪が積もっていて、散策している先に吊り橋が見えました。「帰りはあそこを通るのかな。怖いな。滑りそうだな…」なんて思っていたのです。それが近くに行くと、その吊り橋をきれいに雪かきしてくださっている方がいたんです。普通ならそのまま行ってしまうんですが、なぜか「(明るく高い声で)お疲れ様です!」なんて口から出ちゃいました。あまりそういうことは言わないんですが、パッと言葉が出ちゃったんです。

――●言葉に自覚的になられたということなんでしょうね。

MI●自然に内側から湧き出てくるような感じで。吊り橋を過ぎて、「向こうに獅子に見える岩があります」という立て札があったので、「どれだろうね」と見ていたら、雪かきしていた人が「わかりますか? あそこの岩のこちら側がそうですよ」と、わざわざ教えに来てくださいました。「私たちだけだったら、わからずに帰っちゃうところでした」なんて話して、見学してからバス乗り場のほうに戻っていきました。

――●案内していただいたことに対するMIさんの言葉は高度な「褒める」や「共感」なんでしょうね。

MI●自分では意識はしていないんですけどね。
 また、旅館の温泉に浸かってボーッとしていたら、お母さんが子どもを連れて入ってきて「お父さーん!」と大声で呼びかけたり、子どもが歌を歌ったり、あちこち移動したり、とても賑やかでした。いつもなら「うるさいな」なんて思うんですが、その時はなんとも思わず、ただのんびり入っていました。お母さんが出る時に「お騒がせしました」とおっしゃったんですね。そしたらスッと「お子さん、可愛いですね!」と言っちゃったんです。意図せず、自然と言葉に気持ちが乗るみたいな感じで。上っ面じゃなくて、内側から言葉が出てくるというか。だからその「可愛い」も、本当に可愛いらしいと思っちゃったからで、こちらの気持ちが言葉にしっかり乗って相手に届くわけです。「歌もうまいし、難しい歌なのに音程もしっかりしてる」なんて。うるさくして悪かったと恐縮していたお母さんがとても喜んでくれて。そこからまたお話が弾んじゃったりしたこともありました。
 ご近所づきあいではこんなこともありました。町内会の方であまり喋ったこともなかったんですけど、議事録などを細かく丁寧に書いていらっしゃる方がいて「いつも大変ですね。なかなかできないことですよ」と声を掛けてしまって。すると「大変なんです…」とおっしゃるんですが、「でもきっと、とても合ってらっしゃるんだと思いますよ、そもそも私なら無理、できないもの」と受けていると、ご自身のご経歴を話してくださいました。さらに「すごい企業にお勤めだったんですね。秘書ですか! なかなかなれないじゃありませんか」などとやりとりしていると、相手もやはり嬉しいみたいで。でも嬉しくさせるために言っているわけじゃなくて、自然に言葉が湧き出てくるんですよ。

――●セミナーで相手を褒める実習をしますが、はじめはなかなか難しいと聞きます。MIさんはずいぶんスムーズでいらっしゃいますね。

MI●そう、はじめの頃はけっこう難しかったです。「相手をいくつか褒めて」と言われて「なに言ったらいいの?」なんて思ったものですが、その方と話していて“欠点は長所”ということを思い出し、その通りだと実感しました。
 というのも、その方はとても真面目で几帳面な方なんです。だから1つのことを何度も確認して確かめて納得されてから進むようなところがあります。でも、その慎重さで町内会の会計業務だって確実になさるわけだから。それは短所じゃなくて長所なんですよね。ああ、こういうことを言っているんだなと思いました。そういうところにも気づくことができるというか。そして言葉が転がると、お互いによりよくコミュニケーションしていくことができます。

――●もしかするとそういうところで「コミュニケーションチャクラ」が働いている可能性もありますね。コミュニケーションのためのチャクラが活性化して、円滑にコミュニケーションが回るようになり、内側から自然に言葉があふれてくるといった感じで。

MI●そうですよね。相手の喜びも伝わってきます。なにか波動みたいなものが伝わってくるんです。セミナー受講前で「コミュニケーションチャクラ」がなかった時は、意図的に会話していたから疲れちゃっていたのかもしれません。

◎軽やかだから夫婦仲良く

MI●もともと旅好きでしたが、今、夫は70代前半で私は60代半ば。最近は夫が「歩けなくなったらもう行けなくなるから、行けるうちに出かけよう」なんて。TVを観ていて、私がちょっと「行ってみたい」なんて言おうものなら、夫が勝手に旅の計画を立てて宿の手配をしているみたいな(笑)。まあ、楽しめる時に、楽しまないと。

――●ご夫婦間のコミュニケーションはいかがですか?

MI●以前は「話せばわかる」と思っていたんですけど「あの人はわからない」ということがわかりました。これは夫婦だけじゃなく、他の人に対しても言えることですが、育ってきた環境も違うし、ものの考え方だって違うじゃないですか。だからいくら言っても、通じあえないなってことがあるとわかったので、不満はあれこれ言わないことにしました。
 夫はこちらの不満に耳を貸さないタイプなんです。かといって言わないでいると、こちらのイライラが溜まっていくじゃないですか。だから不満を言う時は茶化して、おどけて言うようにしています。どうせ聞いていないにしても、喧嘩にならない程度に、言いたいことは言う。
 例えば、私は外で働いていますが夫は家にいます。彼は飲むのが好きで、先に飲みたいものだから、夕ご飯に自分の食べたいものを自分で作っちゃうんです。私が帰宅するともう始まっているわけですね。すると、天ぷらなんかでも、私は冷めたものしか食べられない。それで不満がある程度になると「私冷たいのしか食べてないんですけどぉ」って言うんです。ストレートに不満を相手にぶん投げるんじゃなくて「たまにはできたてが食べたいんですけどぉ」とおどけて言う。軽やかに伝えてみるというか。

――●それは、コミュニケーションセミナー以降に培ったことですか?

MI●以前から心がけてはいましたが、言葉の選び方はセミナーで自覚的になったと思います。

――●ご主人を褒めることはありますか?

MI●普段から褒めていると思います。面白いんです。褒められると嬉しいから「いやそんなことない」と言いながら、ニコッと口角が上がっている。「喜んでる、喜んでる」って茶化しちゃったりして。
 コミュニケーションセミナー受講後の変化としては、自分の言葉のエネルギーが軽やかになった気がしています。同じ言葉を発しても、重く受け取られる場合と、軽やかに受け取られる場合がある。最近の自分の言葉は軽やかで動きがある、そんな感じがするんですね。

――●セミナーを通じて自分の話す言葉に少し自覚的になって、夫婦でいっそう仲良くなるなんて、いいですね。

MI●そうですね。言葉が軽やかになっていくから、たぶん仲良くなっていくんだと思います。自分の言葉が明るく、軽くなっている実感はあります。

――●もともと深刻に考えこまないタイプでいらっしゃるんですか?

MI●そうでもないんです。けっこうまじめで、融通が利かなかったかな、と思います。若い時は特に。考え方もだんだん変わっていくものじゃないですか。
 真面目でつまらないから、面白くなりたいというのはありましたけど、もともと持っている性格があるからたかがしれてます。そういうこともあって、無理して場を持たせようとしゃべってしまっていたのかもしれません。
 そうやって以前はしゃべる時に意図的なものがあったのが、今は内側から言葉が湧き上がり、気負いなく言葉のキャッチボールが楽しめるようになりました。こちらが身構えないせいか、初対面の方でも内面的な深い話をしてくださることも少なくありません。
 きっとコミュニケーションのエネルギーが言葉に乗って、働いているんだろうなと思います。

――●コミュニケーションセミナーのエネルギーがあると世界がますます楽しくなりそうですね。

MI●はい。ホント楽しいですよ!